これまでの実績

阿麻和利の饗宴

勝連城跡の記憶と、うるまの食をつなぐ観光コンテンツ開発

地域振興支援サービスを行う合同会社VISIT琉球様よりご依頼を頂き、うるま市でのインバウンド向け観光コンテンツ開発において、食体験の設計を担当しました。

舞台は、世界遺産・勝連城跡。

沖縄の伝統闘牛をご覧頂いたあと、その高揚と余韻を、食へと橋渡しする饗宴コースを設計しました。

コンセプトは、

阿麻和利の饗宴

構想の出発点は、勝連城主・阿麻和利が、かつてこの地で催したかもしれない饗宴の情景です。

歴史の記憶、闘牛の熱気、うるま市の食材、現代の旅の体験。

それらをひとつの食卓に重ね、この場所でしか味わえない観光コンテンツとして整えました。


ご相談の背景

合同会社VISIT琉球様とは、前回の東村での観光コンテンツ開発に続き、今回はうるま市でご一緒させて頂きました。

今回求められていたのは、インバウンド向けに、うるま市ならではの魅力を体験できる食のコンテンツをつくることでした。

単に地域食材を使った料理を出すだけでは、旅の記憶には残りません。

大切なのは、その土地の歴史、文化、風景、食材、人の営みが、ひとつの体験としてつながることです。

勝連城跡という歴史的な場所。

沖縄の伝統闘牛という力強い文化。

うるま市が誇る山城牛や、勝連半島で育つもずく。

それらを、観る、味わう、語らうという流れの中で、参加者の記憶に残る食体験へと設計する必要がありました。


課題

今回の課題は、料理を考案することだけではなく、
歴史、文化、地域素材、観光体験を、一貫した流れとして成立させる必要がありました。

主な課題は、以下の通りです。

・世界遺産・勝連城跡という場にふさわしい食体験をつくること
・沖縄の伝統闘牛の余韻を、食の時間へ自然につなげること
・インバウンド向けに、うるま市らしさが伝わる構成にすること
・山城牛、もずく、地元野菜、塩などの地域素材を活かすこと
・歴史の物語と現代の料理表現を無理なく重ねること
・モニターツアーで実際に提供できる料理として設計すること
・特別感がありながら、地域の食文化から離れすぎないこと

特に大切にしたのは、「歴史を説明する料理」ではなく、「歴史の余韻を感じる料理」にすることです。

阿麻和利という人物、勝連城跡という場所、闘牛の高揚感。

それらを言葉だけで伝えるのではなく、料理の構成、香り、火入れ、提供の流れを通して体験として感じられるように設計しました。


開発で大切にしたこと

コースの核となる素材は、うるま市が誇る沖縄県産和牛・山城牛と、勝連半島で育ったもずくです。

そこに地元の野菜や塩を重ね、うるまの風土の輪郭が立ち上がる構成にしました。

前菜は、「うるまの幸」を9種の前菜として構成。

少しずつ味わいながら、地域の素材に触れていく導入にしました。

主菜には、地味噌に漬け込んだ山城牛サーロインを使用。

炭火で香ばしく焼き上げ、熱の入り方と脂の甘みがもっとも良い状態になるよう、火入れと休ませの工程を丁寧に重ねました。

もずくは、カリッと天ぷらに。

さらに、炭火で焼いたおにぎりにのせて提供し、途中で昆布出汁を注ぐことで、香りと食感が変化する一品に仕立てました。

最初は香ばしく、次に出汁の旨みとともにほどけていく。

一皿の中に、二度楽しめる変化を持たせています。

たべるデザインが大切にしているのは、地域素材をただ使うことではありません。

その土地の物語、食材の個性、食べる場面、提供の流れまでを一体で考え、旅の記憶に残る食体験へと整えることです。


担当した領域

コンセプト設計

・「阿麻和利の饗宴」のコンセプト設計
・勝連城跡、闘牛、食体験をつなぐ導線設計
・インバウンド向け観光コンテンツとしての食体験設計
・歴史の記憶とうるま市の地域素材の接続

市場調査・地域素材の整理

・うるま市の食材、地域資源の整理
・山城牛、もずく、地元野菜、塩などの活用検討
・観光体験として伝わりやすい素材の選定
・地域性と食べやすさのバランス整理

コース料理考案

・饗宴コースの構成設計
・9種の前菜構成
・山城牛サーロインの主皿設計
・もずくを活かした一品の考案
・料理全体の流れと満足感の設計

レシピ作成・料理提供

・各料理のレシピ作成
・火入れ、仕込み、提供手順の整理
・撮影用料理制作
・モニターツアーでの料理提供
・現場での提供に向けた調整


主な成果物

・食体験コンセプト
・「阿麻和利の饗宴」コース構成
・地域素材の活用案
・コース料理案
・各料理のレシピ
・撮影用料理制作
・モニターツアーでの料理提供
・インバウンド向け観光コンテンツとしての食体験設計


導入後の変化

「阿麻和利の饗宴」は、うるま市の歴史、伝統闘牛、地域素材をひとつの流れで体験できる食のコンテンツとして形になりました。

闘牛を観る。

その高揚を持ったまま、勝連城跡の記憶に触れる。

そして、うるまの食材を味わいながら語らう。

この流れによって、食事は単なる食事ではなく、旅の余韻を深める時間になりました。

インバウンド向けの観光コンテンツでは、わかりやすさと本物らしさの両立が求められます。

今回の取り組みでは、地域素材を使うだけでなく、勝連城跡という場所の物語と接続することで、うるま市らしさが記憶に残る体験へと整えることができました。


ご依頼主

合同会社VISIT琉球 様
https://www.ryu-kyu.jp/


受託内容

コンセプト設計 / 市場調査 / コース料理考案 / レシピ作成 / 撮影用料理制作 / モニターツアー料理提供


期間

3か月


このような方へ

観光事業者、自治体、地域プロジェクト、宿泊施設、旅行会社、文化体験事業者で、次のような課題がある方に向いています。

・地域素材を活かした観光コンテンツをつくりたい
・インバウンド向けに、地域らしさが伝わる食体験を設計したい
・歴史や文化を、食と組み合わせて伝えたい
・地域資源を高付加価値な体験商品にしたい
・モニターツアーや実証事業で提供できる料理を開発したい
・コンセプトからメニュー、レシピ、料理提供まで相談したい
・旅の記憶に残る食のおもてなしをつくりたい

たべるデザインでは、沖縄の素材、食文化、歴史、場所の記憶、人の営みを、現代の食体験へと再編集します。
料理だけを考えるのではなく、誰に、どのような時間を届けるのか。
その目的から、コンセプト、地域素材の整理、メニュー構成、レシピ、提供方法、モニターツアーでの実施まで一体で設計します。
地域素材を活かした観光コンテンツ、インバウンド向けの食体験、歴史や文化を伝える特別な食事企画をお考えの方は、まずは無料相談でご相談内容をお聞かせください。

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