これまでの実績

法事用重箱 あかつき

現代の家族に寄り添う、法事用重箱の開発

上間沖縄天ぷら店様が展開する仕出しブランド「仕出し上間」にて、新たな法事用重箱「あかつき」の開発を支援しました。

仕出し上間
https://uemabento.com/shidashi

大切にしたのは、沖縄の伝統的な行事食であるウサンミの考え方を尊重しながら、今の家族の集まりに合う重箱として整えることでした。

形をただ守るだけではなく、その奥にある「先祖を敬い、共に過ごす時間を大切にする心」を、現代の食卓にどう届けるか。

たべるデザインでは、コンセプト設計、料理構成、レシピ作成、オペレーション構築、調理レクチャー、撮影用料理制作までを担当しました。


ご相談の背景

沖縄には、法事や行事の場で重箱料理を囲む文化があります。

その中心にあるのが、ウサンミです。

ウサンミとは、天・地・海に感謝することから始まるお供え料理です。

天は鶏、地は動物、海は魚を表し、そのほかに昆布、かまぼこ、牛蒡など、さまざまな食材を使って料理を構成します。

目的によって、盛り付け、色、食材の結び方などに伝統的な「かたち」があります。

一方で、現代の家族の集まり方は少しずつ変わっています。

親族が集まる人数、食の好み、子どもから高齢の方まで一緒に食べる場面、法事の過ごし方。

そうした変化の中で、伝統を大切にしながらも、今の家族にとって食べやすく、集う時間が楽しくなる重箱をつくることが求められていました。


課題

今回の課題は、単に新しい法事用重箱をつくることではありませんでした。

伝統を軽く扱うことなく、しかし形だけにとらわれすぎず、現代の家族の集まりに合う商品として整えること。

主な課題は、以下の通りです。

・沖縄の伝統的なウサンミの考え方を尊重すること
・今の家族が美味しく食べられる料理構成にすること
・子どもから高齢の方まで楽しめる味わいに整えること
・法事の場にふさわしい品位を保つこと
・仕出し商品として安定して製造できる設計にすること
・現場スタッフが再現できるレシピとオペレーションに落とし込むこと
・仕出し上間の世界観と商品体系に合う重箱にすること

特に大切にしたのは、「現代のウサンミとは何か」という問いです。

伝統のかたちは大切です。

けれど、その根底にあるのは、先祖を敬い、家族が集い、共に時間を過ごすです。

その心を受け継ぎながら、今の食卓に合う料理へと整えることが、この商品開発の中心でした。


開発で大切にしたこと

最初に考えたのは、ご先祖さまと共に過ごす時間の中にある、集う人たちの笑顔でした。

法事の料理は、伝統に則っておりある程度の「決まり」があるものです。

けれど同時に、久しぶりに家族が集まり、思い出を語り、同じ食卓を囲む中心にあるものでもあります。

だからこそ、形通りにすることだけを優先するのではなく、集った人がその時間を楽しめる料理があってもよいのではないかと考えました。

あかつきは、伝統と現代の家族の食卓をつなぐ重箱です。

おじいちゃん、おばあちゃん、そして子どもたちまで、みんなが美味しく食べられること。

沖縄の文化を大切にしながら、今の暮らしの中で無理なく受け取れること。

法事という場にふさわしい落ち着きと、家族で囲む食卓のあたたかさが共存すること。

そのバランスを大切にしました。

名前の「あかつき」には、「新たな始まり」という意味があります。

ご先祖さまを想いながら、家族が集い、思い出に花を咲かせ、またそれぞれの暮らしへ戻っていく。

その節目に、心を大切にした料理が寄り添うことを願って設計しました。


担当した領域

コンセプト設計

・法事用重箱「あかつき」のコンセプト設計
・現代のウサンミとしての方向性整理
・沖縄の伝統行事食と現代の家族の食卓の接続
・仕出し上間の商品体系に合わせた価値設計

料理構成

・重箱全体の料理構成
・伝統性と食べやすさのバランス設計
・子どもから高齢の方まで楽しめる内容の整理
・法事の場にふさわしい見え方、味わいの設計

レシピ作成

・各料理のレシピ作成
・味付け、仕込み、盛り付けの整理
・現場で再現しやすい調理工程への落とし込み

オペレーション構築

・仕込み手順の整理
・製造工程の設計
・盛り付け手順の整理
・現場スタッフが安定して製造できる流れの構築

調理レクチャー・撮影用料理制作

・現場スタッフへの調理レクチャー
・製造時のポイント共有
・撮影用料理制作
・販売に使える見え方の調整


主な成果物

・法事用重箱「あかつき」のコンセプト
・料理構成
・各料理のレシピ
・仕込み手順
・盛り付け設計
・製造オペレーション
・調理レクチャー
・撮影用料理制作
・商品撮影に向けた料理の見え方調整


導入後の変化

「あかつき」は、沖縄の伝統的なウサンミの考え方を大切にしながら、現代の家族の集まりに寄り添う法事用重箱としてリリースしました。

伝統をそのまま再現するだけではなく、家族みんなが美味しく食べられる料理として再編集したことで、法事の場に新しい選択肢をつくることができました。

また、レシピやオペレーションまで整えたことで、商品として継続して提供しやすい形になりました。

たべるデザインが大切にしているのは、文化を飾りとして使うことではありません。

受け継がれてきた意味を読み解き、今の暮らしの中で続けられる形へ整えることです。

「あかつき」は、沖縄の文化を守り、伝え、発展させるための商品開発のひとつになりました。


ご依頼主

株式会社 上間 様


受託内容

コンセプト設計 / 料理構成 / レシピ作成 / オペレーション構築 / 調理レクチャー / 撮影用料理制作


このような方へ

食品メーカー、仕出し事業者、弁当事業者、飲食店、地域事業者で、次のような課題がある方に向いています。

・伝統料理や行事食を、現代の商品として整えたい
・地域の食文化を活かした商品を開発したい
・既存商品を見直し、高付加価値化したい
・法事、祝い事、行事向けの商品をつくりたい
・コンセプトから料理構成、レシピまで一体で相談したい
・現場スタッフが作り続けられるオペレーションまで整えたい
・商品撮影に向けた料理の見え方まで整えたい

たべるデザインでは、沖縄の素材、食文化、伝統、行事、家族の時間を、現代の商品や食体験へと再編集します。
料理だけを考えるのではなく、その商品がどのような場で、誰のどんな時間に寄り添うのか。
その目的から、コンセプト、料理構成、レシピ、製造工程、現場導入、見え方まで一体で設計します。
伝統料理や行事食の商品開発、既存商品の見直し、高付加価値化でお悩みの方は、まずは無料相談で現在の課題をお聞かせください。

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