小さな予算でも伝わる!飲食ブランディングのはじめ方
「お金をかけなきゃブランディングはできない」
そう思っていませんか?
たしかに、ロゴや内装、写真やウェブサイトをプロに依頼すると、ある程度の費用はかかります。
でも、実は“伝わるお店”をつくるための本質的なブランディングは、必ずしも大きな予算を必要としません。
今回は、小さな規模でも今日から始められる「飲食ブランディングのはじめ方」を5つのステップでご紹介します。
1. 「何を届けたい店なのか」を言葉にする
まず最初にやるべきは、あなたのお店の“存在理由”を自分の言葉で語れるようにすることです。
- なぜこの料理を出したいのか
- 誰に、どんな気持ちになって帰ってもらいたいのか
- どんな瞬間に「やっていてよかった」と感じたいか
この“想いの芯”は、ロゴやチラシよりも先に、必ず必要になる要素です。
2. 「らしさ」のある言葉やトーンを決める
お店のキャッチコピーやSNSの投稿文に統一感があると、それだけで印象が強くなります。
たとえば──
- ていねいでやわらかい言葉(例:〜いただく、〜なひととき)
- 元気で親しみのある言葉(例:〇〇食堂のいちおし!)
- 少し詩的で余白のある言葉(例:日常の中の、ひとくちの非日常)
こうした「声のトーン」を整えるだけで、ブランド感がにじみ出てきます。
3. 無理なく伝えられる世界観を持つ
ブランディングとは、見せかけではなく”素の魅力”を整理して見えるようにすることです。
例えば、「古民家で丁寧に出汁をひく店」なのに、ポップなフォントでメニューを書いていたら違和感がありますよね。
逆に、木のぬくもりのある手書きメニューだったら、世界観が一致します。
「どんな佇まいで在りたいか」を自問してみることが、ブランディングの第一歩です。
4. 写真は“自分らしさ”が伝わるものでOK
予算がないとき、プロカメラマンに頼むのは難しいかもしれません。
でも、スマホでも「伝えたいもの」にフォーカスすれば十分魅力的な写真になります。
・自然光の入る時間に撮る
・料理だけでなく手元や空間も撮る
・盛り付けは引き算で
高画質より、“その店らしさ”が伝わることが大切です。
5. SNSやショップカードで世界観をコツコツ積み上げる
すべてを一度に整える必要はありません。
むしろ、小さな発信や紙モノを積み重ねていくことが、結果的に“らしいブランド”を育てます。
- Instagramの投稿トーンを統一する
- メニューやショップカードに一言ストーリーを添える
- 口コミしやすいような一皿をつくる
「伝えたいことを、ちゃんと伝える工夫」をコツコツ続けることが、ブランディングの本質です。
最後に
予算がなくても、デザインの専門知識がなくても、「伝えたいこと」と「届けたい相手」が明確であれば、それは立派なブランドになります。
むしろ、小さなお店だからこそ、余計な装飾をせずに“本質”が伝わるチャンスがあります。
お店の魅力は、あなたの想いの中にもうあります。
あとは、それを少しずつ「見えるように」していくだけです。
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