たべるデザインのコラム

開発風景

メニュー開発を外注するなら知っておきたい5つのこと

「そろそろ看板メニューを変えたい」
「新店舗の立ち上げでメニュー開発をプロに頼みたい」

そんな時、選択肢にあがるのが、外部の料理人やコンサルタントへの“メニュー開発の外注”です。

でも実際に外注しようとすると、こんな疑問が浮かんでくるはずです。

・どこまでお願いできるの?
・費用感はどれくらい?
・うちの店舗に合った提案をしてくれるの?

このコラムでは、メニュー開発を外注するときに知っておきたい5つのポイントをまとめました。


1. 外注の「目的」を明確にする

まず大切なのは、「なぜ外注するのか」を明確にすることです。

例えば、

・新しい客層を取り込みたい
・地域食材を活かしたメニューをつくりたい
・原価率を下げつつ魅力的な商品にしたい
・商品開発の手が足りない

目的が違えば、必要な提案や関わり方も変わります。
依頼側の思いが伝わるほど、コンサルタントの提案の精度も高くなります。


2. 「誰に」依頼するかが成果を左右する

レシピが書ける人はたくさんいても、「現場がわかる人」「売れるメニューを設計できる人」は限られています。

実際に依頼する際には、以下のような観点でパートナーを選びましょう。

・過去に似た業態での実績があるか?
・ただレシピを提供するだけでなく、提供オペレーションや仕入れも考えてくれるか?
・ブランディングや価格設計にも知見を持っているか?


3. 「完成レベル」はどこまでか確認する

外注メニュー開発では、「どこまで、どのように関わるのか」が会社やサービスによって異なります。

・レシピの提供のみ?
・試作立ち合いや盛り付け指導も含む?
・メニュー名や商品説明のコピー提案は?
・スタッフ向けのマニュアルもある?

料金だけで判断せず、アウトプットのレベル感を事前に確認しておくことが大切です。


4. 費用感と契約形態を把握しておく

費用は内容・関与期間・業者によって幅がありますが、相場感としては以下のようなイメージです。

・単品レシピ:3〜5万円
・コンセプトメニューセット(例:10品):20〜50万円
・立ち上げ伴走型(3ヶ月〜):月20〜50万円程度
※各項目、契約内容によって変動があります。

一括請負なのか、顧問契約なのかも明確にしておきましょう。


5. “現場に落とせる”かどうかがすべて

どんなに魅力的なメニューでも、現場で再現できなければ意味がありません。
食材の仕入れルート、仕込みにかかる時間、人手、オペレーションの流れまで想定した設計が不可欠です。

「レシピを渡されただけで、結局自分たちで調整し直した」というケースも少なくありません。
「現場に寄り添ってくれるパートナーか?」という視点で判断するのがおすすめです。


最後に

メニュー開発を外注するというのは、単なる“レシピづくり”ではなく、
お店の価値や売上、ひいてはブランドそのものに関わる大切な仕事です。

だからこそ、「誰に、どんな形で、何を期待して依頼するか」をクリアにすることで、よりよい結果につながります。

メニュー開発は、“新しい物語”をはじめる一歩です。
その一歩を、しっかりと踏み出せますように。

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